クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

驚いている私をよそに立ち止まってスマホを取り出し、私の連絡先を聞いてくる。


と、とんでもないことになってしまった。


こんなことになるんだったら秋葉くんとじゃなくて無理にでも五十嵐くんと帰れば良かった!



「ほら、早くスマホ出せ」


「嫌だ。秋葉くんとは連絡先交換しない」


「…………なんでだよ。そんなに俺のことが嫌いか?それとも、五十嵐とやらのことが好きなのか?」



頑なにスマホを出さない私を見てムスッとする。


いや、別に嫌いとか言ってないから。どうしてそんな話が飛ぶかなぁ。



「別に。嫌いじゃないよ。ただ、男子………というか不良とは関わりたくないの!大切な読書時間も減るし、もう私をほっといてくれませんかね?」



溜まりに溜まりまくっていた言葉が次から次へとあふれ出す。


早口で言ってからはっと我に返る。まずい。さすがに言いすぎた。


…………秋葉くんはただ私を守ろうとしてくれてるだけなのに。
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