クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
言い終わってから後悔し始めた。
「愛華。俺は、愛華が危険な目にあってほしくないんだよ。ここまで巻き込んでから言うのもなんだが、また愛華を傷つけたくない」
〝また〟って………。
いつも以上に真剣な目。そして、何か大きなことを抱えているような、切ない目。
どうしてそんなに私を守ろうとしてくれるの。
「………ごめん。さすがに言いすぎた。秋葉くんは私を守ろうとしてくれてるだけたのに」
「いや、愛華は悪くない。悪いのは俺だ。総長の立場でありながらお前を守りきれなかった」
私はブンブンと首を横に振る。
「そんなことない。ありがとう、守ろうとしてくれて。………連絡先、交換しよっか」
最後には私が折れる形になって連絡先を交換した。
「サンキューな。これから俺らのグループトークに招待するからそこにも入ってくれ」
「ん。わかった」
秋葉くんは満足そうに目を細め、大事そうにスマホをしまう。