クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
紅葉は腕組みをしながら考え込んでいる。
迷惑かけたくないけどな。
「ごめんね、私が太陽のことに首突っ込んだばかりに紅葉にまで迷惑かけて」
「そんなことないよ。それより私は嬉しいよ。愛華がやっと男子と関わろうとしてくれてるんだもん。秋葉くんのことなんて、いつの間にか名前呼び出し?」
にしし……とイタズラっぽく笑う。紅葉は私が男子の関わっているのが嬉しいって言うけど。
「名前は太陽に強引に言われて仕方なくだよ。それに、今回の騒動が終われば私は太陽からも離れる。紅葉が思っているような展開だけにはならないから」
キッパリと断言した。
私は………太陽になんて興味ないんだ。
そう思ったけど、胸の当たりがチクッと痛む。
「愛華、そんなに秋葉くんのことが嫌いなの?」
「別に嫌いじゃないよ。ただ、私は恋とかしたくないだけ。恋なんてしても無駄じゃん」