クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「今日は集まりじゃないからな。あいつらが来るのは月に1回の収集の時だけだ。あとは、暴走する時もな」


「…………」



そうなんだ。


案外暴走族の人もちゃんとしてるのね。自分で聞いといてなんだけど、意外な返事に言葉が出てこない。


不良だからってみんな悪い人たちではなさそう。



「こっちだ。少しの間いるだけでいいから。確認と向こうの動きを確認出来ればすぐに帰れる」


「ほんと?」


「ああ……って、嬉しそうだな」


「嬉しいよ。帰ったら宿題して、読書できるもん。あー、早く本が読みたい〜」



帰ったあとのことを考えるだけでうっとりしてしまう。


本がないと私は生きていけないよ。



「なんであんな活字ばっかの本が大好きなのかわかんねぇ」



「あ、今本のことをバカにしたね?本のことバカにしないでくれますぅ?」



2人であーだこーだ言い合いをしていると、



「総長ーって、何やってんですか」
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