クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
夏樹くんがドアから顔をだし、謎の取っ組み合いをしていた私達を見て呆れた顔をする。
「別に。なんもねーよ」
「そうっすか。中に皆さんそろってますよ。早く入ってください」
夏樹くんは私を一瞥すると早口でそう言ってから中に入っていった。
み、見られた………。
一方の私は太陽と揉めていたところを見られたことが恥ずかしく思って体を小さくする。
我ながら結構大胆な行動だったよな。
あはは………。
「はぁー………。あいつら早いな」
ため息をつき、頭をポリポリとかく。
「みんなに悪いから早く行こう?」
私は太陽を置いて先に中に入っていった。
「ちょ、愛華。俺を置いていくなー……」
「こんにちはー……お邪魔します」
太陽を無視してドアの中を覗き込む。あれから来ていないので少し緊張したけどグループトークしたおかげで前よりも緊張しなくなっていた。