クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「はい。でも、それは太陽と出会ってない頃の話ですよね?今とは関係ない話じゃないですか」
太陽と出会う前………。
確かにそうかもしれないけど……
「私はー………」
「悪い、愛華。遅くなったーって、なんで煌雅と話をしている」
私が言いかけたところでタイミング悪く太陽が入ってきた。
でも、正直ほっとしている自分がいた。
だって………どう答えていいかわかんなかったから。
「太陽、おかえり。山川くんとはちょっと話してただけだよ。ね?」
太陽に感謝の意味を込めてにっこり笑う。
話を切り上げて山川くんを見た。
なんで私はほっとしたんだろう。いつもみたいに恋はしたくないっていえばいいだけなのに。
「は、はい。俺が一方的に話しかけただけです。清水さん、ありがとうございました」
私の気持ちを組んでくれたのか何も言わずに一緒に話を切り上げてくれた。