クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「あはは………確かにそうかも」
そう言ってちらっと隣の席の太陽を見てみる。太陽は相変わらず一人で、机に突っ伏して寝ていた。
友達作らないのかなぁ………。
転校してからいつも一人出し、少し心配になる。
「あ、今日は水曜日だし、図書当番ある日じゃない?放課後、少し本に癒されてきなよ。秋葉くんから離れている少ない時間だし」
「そーする。ねぇ、今度カフェでも行かない?そこで一緒に読書しようよ」
「いいよ。だけど、秋葉くんの許可はちゃんと取りなよ。私だけじゃ愛華を守りきれないから」
「………はーい」
紅葉ってば、変なとこで真面目だよなぁ。
ーキーンコーンカーンコーン………。
遊ぶ約束をしたところで授業が始まるチャイムがなった。
紅葉は立ち上がり、自分の席に戻る。
私の生活は………ほんとに太陽中心になっちゃったな。
いつまで続くんだろ。これ。