クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
長い廊下を歩いている時にふと窓の外を見てみる。
窓の外には赤や黄色、オレンジの葉っぱが地面に落ちていてすっかり秋だなと感じた。
それもそのはず。
暦は11月になったばかり。10月は気づいたら過ぎ去っていて、いつの間にかカレンダーは11月になっていた。
ここ2ヶ月の間で色んなことがあった。
これからどうなることやら。セーラー服の袖をぎゅっと掴むと、図書室へと急いだ。
ーガラガラ………。
図書室につき、ドアを開ける。
だけど図書室はいつも通り、シーンと静まり返っていて人の気配は感じない。
私は荷物置き場に自分のリュックとコートを置くと、カウンターへと歩み寄る。
「あ、清水さん。お疲れ様」
するとそこには私よりも早く来ていた五十嵐くんがいた。
私と目が合うとニコッと笑って挨拶をしてくれる。
「うん。お疲れ様。いつも早いね」
「そうかな。俺はいつも通り来ているだけだけど」