クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

そして……少しでも私の思いが伝わるようにと強めに握り返した。


何かあったのは間違いないけど私には太陽がいる。だから大丈夫。


無意識にそんなことを思った……。



***



「だから、これは違うって言ってるだろ!ここは、アイツらがかかってくるまで待つのが一番だ!」


「いーや、こっちから潰しに行った方が確実だろ。その方が早くことが済む」



今日は金曜日。


毎週金曜日はたまり場に行く日なので私はたまり場のソファに座っているんだけど……。


本に全く集中できない!


いつものMoonlightの幹部室。だけど中はピリピリとしていて、緊張感がある。


その理由は……BLACKCATS。


BLACKCATSが動きを見せたとの情報が入ったらしい。最近は静かで忘れかけていたけど、事が動いたのは私が五十嵐くんを振った日。


あの日、太陽ははぐらかしたけど、翌日、ちゃんと私に話してくれた。
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