クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
太陽が言うには、BLACKCATSは手当り次第に喧嘩をふっかけているそう。
昨日はMoonlightの仲間もやられてしまったとか。誰にでも喧嘩をふっかけるとは知っていたものの……悪質すぎる。
関係ない人まで巻き込んで。
………だけどそれはきっと私のせいなんだろうな。太陽と関わって、向こうにケンカ売るような感じで逃げてきて。
みんなに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
私なんて狙っても仕方ないのに。BLACKCATSは相当、物好きなんだなぁ……。
「はぁ………」
「愛華、悪いな」
無意識にため息がでる。
それに反応した太陽が私を見て、眉をひそめた。私は慌てて、
「ううん、全然大丈夫!」
全力で首を横に振る。守ってもらってる分際でため息とか。超失礼じゃないか。
目を逸らして本に集中しようと文字を眺める。
「清水さん、大丈夫ですか?」