クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

その顔は少し嬉しそうで、気を使ってくれたんだと察した。


山川くん、ほんとにいい人。


私、みんなに出会えて……幸せだ。



「愛華?何笑ってんだ?」



無意識に笑みがこぼれ、頬が緩んでしまった時に太陽に見られてしまった。


不思議そうに首を傾げる太陽は山川くんと私を交互に見る。



「えへへ、内緒」


「………可愛いな」


「な、か、可愛くないし!太陽、目が悪いんじゃないの!?」



笑って誤魔化すと太陽が不意打ちに可愛いと言ってくる。そんな太陽にドキッとしながらも即否定。


こんな私を可愛いって言うなんて……。


太陽、目が悪くなったんじゃないの!?



「………無自覚もいいけどそろそろ自覚して欲しい……」


「え?なんか言った?」



太陽が資料に目を落として小さな声でブツブツと何かを言っている。あまりにも声が小さくて私には聞き取れなかった。
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