クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「愛華、大丈夫だ」



ふと声が聞こえて顔を上げると……



「太陽」


「ーうっ………」



ドカッという音が聞こえたかと思えば掴まれていた腕が自由になる。


太陽が………助けてくれた。



「悪かったな。怖い思いさせて。もう大丈夫だ」


「………っ、太陽!太陽!」



私は太陽に抱きついた。その後、わんわん泣いて、太陽のシャツを涙で濡らした。



「………BLACKCATSの総長は?」



涙がおさまった頃、当たりを見渡すと、倒れた人でいっぱいだった。


太陽を襲っていた金髪の人もいなくて、不思議に思い聞いてみる。



「あぁ、大丈夫だ。和人が始末した」


「えっ………」



し、始末って………。



「安心しろ、警察に突き出しただけだ。少し殴ったけどな。まぁ、あんだけボロボロならBLACKCATSは潰れただろうな」


「…………」



暴走族はやっぱり怖い………。
< 207 / 225 >

この作品をシェア

pagetop