クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「愛華ちゃん!大丈夫か?」


「清水さん!」



太陽と2人でいるとMoonlightのみんなが駆けつけてきた。


あ、怪我とかはしてなさそう。みんな無傷で元気そうだ。


さ、さすがだ……。



「うん、もう平気。みんな、守ってくれてありがとう」



今日、襲われるとは思わなかったけどみんながしっかり守ってくれたから私は無事だ。


それと………



「太陽、私、思い出したよ。なんで記憶をなくしたのか」


「………っ!本当か?」



私がそう言うと、また苦しそうに顔を歪める。



「太陽、お疲れ、ちょっと愛華ちゃんと話してこいよ。俺ら先に戻ってるから」


「颯………サンキューな」



石黒くんが太陽の肩をぽん、と叩くとにこりと笑う。みんなも頷いてバイクにまたがると、そのまま走り去っていった。



「みんなに気を使わせちゃったかな」


「いや、大丈夫だ。俺も……話したかったし」
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