クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

魔法をかけて



あれからあっという間に月日は流れ、もう少しでクリスマスが迫っている今日この頃。


外はグッと冷え込み、クラスの人はクリスマスをどう過ごすかで盛り上がっていた。


私はというとまだ太陽に告白できていない。


いつかはって思ってるけどいざ言おうとすると緊張して口が上手く動かない。



「ねぇ、愛華はクリスマスどうするの?秋葉くんと過ごすの?」



お昼休み。


紅葉は私の机でお弁当を頬張りながら聞いてくる。クリスマスも冬休みももうすぐそこなのでいつもその話ばかり。


テストも無事に終わったこともあり、話が盛り上がる。



「どうしよう……。告白まだできてないんだよ〜。デートにも誘えてないし……」


「思い切って誘えば?絶対秋葉くん喜ぶでしょ」



ケラケラ笑う紅葉は卵焼きを頬張っている。



「もー、絶対面白がってるでしょ」



紅葉には暴走族の事件と過去のことを話した。その時は一緒になって泣いたっけ。
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