クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「あはは………ちょっとね」



秋葉くんのことを思い出して苦笑いする。



「ふーん?あ、これ、今日の返却された本と日誌。よろしくね。僕はちょっと整理することあるから」


「了解ー」



さぁ、アイツのことは忘れて早く図書委員の仕事を始めよう。


毎週水曜日が図書当番の私。


昔から本が好きで、逆に本にしか興味がないんじゃないかと思うほど。


だから、委員会を決める時は迷わず図書委員に立候補した。


本に囲まれて過ごせるこの空間が好き。


仕事は地味なものばかりだけど私は嫌いじゃないからサクサク作業が進む。


今日も返却された本を元の位置に戻して、日誌を書いたら終わり。



「よしっ!」



ペチンっと頬を叩いて気合いを入れたら作業開始。


黙々と作業した。


放課後の図書室は誰もいなくてガランとしている。


テスト前とかだとそこそこ賑わうんだけどそれ以外は基本図書委員しかいない。
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