クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

名前呼びかよ。


男子に名前をあまり呼ばれたくない私はムッとしながら眉根を寄せる。


だけどなだめた彼は気づかなかったらしい。


秋葉くんだと、嫌だなんて思わないのにな。



「俺は幹部の浦山迅(うらやまじん)。迅って呼んでな。ちなみに高校二年だ」



迅くんはクイッとメガネをあげると私ににこりと微笑む。


………雰囲気が五十嵐くんに似ているな。


同じメガネ仲間だ!


内心、喜んでいると、



「愛華、あまり迅のことを相手にしない方がいいぞ」


「ん?どういうこと?」


「太陽、それはどういうことだ?」



私の声と迅くんの声が重なる。だけど聞いた秋葉くんはふいっとそっぽを向いた。



「まぁ、コイツのことはあまり気にしないでくれ」



迅くんは、ははっと笑うと次、と自己紹介を促す。


それから順々に自己紹介があり、全員の名前を把握することができた。
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