クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
グレーの髪の人は、石黒颯(いしぐろはやて)。その隣にいる、くりくりと目が大きくて可愛い男子は海堂夏樹(かいどうなつき)と名乗った。
夏樹くんは唯一の年下で高校1年生。秋葉くん以外、みんな同じ学校に通っているんだって。
へぇー………とバカみたいに自己紹介を聞きながら、秋葉くんの前の学校って不良校なのかな?なんて失礼なことを思う。
最後の一人、一番大人しそうな彼が口を開く。
「山川煌雅(やまかわこうが)です。よろしく……」
ボソリと呟いたあと、ゆっくりと頭を下げる。
それにつられて私も慌てて頭を下げた。
「よ、よろしくお願い、します……」
なんだか緊張してたどたどしい挨拶になってしまった。
これで全員の自己紹介が終わり、残るは私だけとなった。
さっき一応名前は言ったけどちゃんと自己紹介しなきゃね。私が一番部外者なんだから。
「清水愛華です。秋葉くんとは同じ高校に通ってます………よろしくお願いします」