クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

なんだろう。この不思議な気持ちは。


図書館に本を借りに行っただけなのに、秋葉くんのケンカに巻き込まれて、バイクで酔って、挙句の果てには暴走族のたまり場らしきところに連れてこられて。


まさか、こんなに不良の人と知り合いになるなんて思わなかったよ。


今日はとことんついてない日だな………。


はぁ………と小さくため息をつく。私は一刻も早くこの男子だらけの密室から離れたくてしかない。


男子と………一緒にいたくない。ましてや不良の人となんて………。


紅葉がこの話を聞いたら卒倒しそうだな。



「さて、自己紹介も終わったし、そろそろ本題に入るか。………太陽、なんでお前はBLACKCATSの奴らにケンカふっかけられた?」



思考にふけっていると急に話が進み、意識をそちらに集中させる。


巻き込まれてしまったものは仕方ない。


しっかりと話を聞いて面倒事に巻き込まれないように気をつけよう。
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