クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「あぁ。BLACKCATSの幹部の奴らだ。この前、抗争した時に最後まで残ってたやつらだな」
抗争…………。
え!?抗争!?
何やら物騒な単語が出てきて秋葉くんを2度見する。
「あ、秋葉くん、この人たちとケンカしたことあるの………?」
「まぁな。勝手に宣戦布告してきやがって。売られた喧嘩を買ったまでだ。安心しろ、ケンカは俺らの圧勝だったからな」
「…………」
いやいや、安心できないよ。
ケンカが圧勝だった!?
やっぱり相当秋葉くんは強いのか。
「太陽、口が悪くなってきてるぞ。過去の話は置いといて。愛華ちゃん、俺らの族のこと、どれぐらい知ってる?」
「…………あんまり。秋葉くんが総長だってことくらいしかわかんない」
というか、暴走族なんてものは元から全然知りません。
紅葉からちらっと聞いてるけど全部曖昧だし。
「なるほど。最初から説明した方が良さそうだね」