クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
なんだろう。
胸の奥がザワザワして落ち着かない。さっきの気持ちとは真逆で嫌な予感しかしない。
一体、なんの話をするのだろうか。
「ここでいいか」
「…………」
秋葉くんはボソリとつぶやくと土手の隅っこに腰を下ろす。私はどうしたらいいかわからず、ウロウロしていると、とんとん、と隣に座るよう促された。
「愛華とこうしてじっくり話したかったんだ。転校していろいろ忙しかったし、ゆっくり出来なかったからな」
川を見つめながらおもむろにポツリ、ポツリと話し出す。
秋葉くんって、やっぱり………。
「ねぇ、前から思ってたんだけど。秋葉くんと私って、どこかで会ったことある?」
「…………!?思い出したのか!?」
私がずっと聞いてみたかったことを聞いただけなのに秋葉くんは目を見開いてかなり驚いたように反応を示す。
「…………いや、あんまり」
「…………そう、か」