秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「なんか不満なの? 俺は歓迎なのに」
声を上げると、琉夏くんに冷たく言われ、
「逆ですっ! 贅沢すぎるなって……」
「寧々ちゃんの言うこともわかるよ。俺、ご飯に味噌汁にサバの塩焼きとか食いてーし!」
「ババアかよ」
「んだよっ、日本食バカにしてんなよっ」
そんな会話にふと、ひらめいた。
「あのぅ……」
小競り合いしている二人の会話に割り込む。
「ん?」
「私、唯一の趣味が料理で。もしよかったら……たまに夕飯を作ってもいいかな……なんて……」
刹那くんも含め、目が点になる3人。
「うっそ、マジで!?」
「寧々、料理出来るんだ」
意外と反応が良くて、うれしくなる。