秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
そうだ、私身長が低いんだった。
ここに住んでる男の子たちなら楽々取れるんだろうけど、私には難易度が高い。
ふみ台なんてないし、背伸びをして指をひっかけて戸を開けると、確かにシャンプーらしきものが見えた。
だけど、どうやって取ろう。
「……しょっ!」
考えたけどこれしかなかった。指を伸ばして、シャンプーを前へおびき寄せる作戦。
あとちょっと。落っこちてきたところを受け止めれば……。
「大丈夫か?」
気配を感じ取ったのか、心配そうな声が飛んでくる。
「うんっ……だいじょう……」
言ったそばから。
──ガラガラガラガラッ!
シャンプーを落としたはずみで、雪崩のようにいろんなものが落ちてきて。