秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「学園長に褒められるなんてそうそうないことだよ。さすがうちの学校に編入してくるだけのことはあるな。ところで何年?」
「今度、2年生になります」
「へー」
イケメンさんは何年生ですか?
なんて、図々しく質問するのも悪いと思って聞けなかったけど、その反応じゃ先輩なのかも。
同じだったら、「あ、同じだ」とか普通言うよね。
「あの、お礼になにかさせてください」
やっぱりこのままじゃ私の気が済まなくて、彼にそう申し出た。
なにか……なんて言っておきながら、ジュースをおごるとか、そのくらいしか思いつかないけど。
「礼なんていいよ」
「ダメですっ!」
きっぱり言い切ると、イケメンさんは少し驚いたような顔をして、私にジッと視線を落とす。
私、昔から強情って言われることがあるんだ。
見た目は大人しく見えるらしいし、意外ってよく言われてたっけ。