秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
そうだよね、男の子と同じ部屋なのに、こんなところで無防備に寝てた私が悪かったんだ。
私がいくら童顔で幼児体系だとしても。
男の子だもん。うっかり、ってこともあるはず。
「なんで寧々が謝る? どっちかって言ったら、謝るの俺の方だろ?」
「だって……」
刹那くんが、私の手を引っ張って体を起き上がらせてくれた。
一気に熱が冷めて、ぶるっと身震い。
「風邪ひくから、ちゃんとベッドで寝な」
見られていたみたい。小さく笑われた。
「あ、うん」
私の隣の部屋が刹那くんの部屋みたい。
刹那くんは自分の部屋のドアを開けると、一度振り返り、
「俺、寧々との寮生活、楽しみしかない」
そう言って、部屋の中へ消えた。