秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

「琉夏、昨日帰ってこなかったろ。朝帰りしたの知ってんだからなあ」


そうなんだ……。
帰ってこなかったって、じゃあ一体どこに?

突っ込みどころ満載で心の中は大暴れだけど、静かにスープを口へ運ぶ。


「女抱きに行ってただけだよ、悪いかよ」

「んほっ……ごほっ……」


やっぱり駄目だった。

生理現象は止められず、むせ続ける私。

だけってなに、だけって。

そういうのが未経験な私には、それが"だけ"で表現されるようなことなのかもわからない。

私と琉夏くん、生きてる世界線がちがうのかな。


「朝からなんて会話してんだよ、寧々もいるんだから気をつけろ」

「んだよっ……」

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