秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
学校では、今日も琴宮さんグループの視線が痛い。
なにもしてないけれど、琴宮さんにとってはローズになれなかった元凶が私なんだから仕方がない。
今日から早速授業が始まったけど、着替えもぼっち、教室移動もぼっち。
そして最大の試練は。
キーンコーン……
お昼休みがやって来た。
この時間が一番憂鬱かも。
女子にとって、お弁当の時間は死活問題。教室のなかでぼっちで食べるのって勇気いるし。
ゾロゾロと、教室を出ていくクラスメイト達。
声をかけてくれる女の子は誰もいない……よね。
クラス1影響力のある琴宮さんに嫌われた私には、友達になろうなんて勇気のある子はいないみたいだ。
この学校はお昼休みは普通の学校より少し長いみたい。
私にとって、逆にそれが苦痛……。
また昨日のベンチに行こうかな。
そう思って、カバンからお弁当を取り出すと、
「寧々、どこで食うの?」