秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

「アホなこと言ってんな」


冷めたように刹那くんが言って、椿くんからアメを奪った。


「あー、それ俺の好きなやつー」


なんと、あっさりピーチを取っちゃったんだ。


「だったらそこに乗せとくなよ」

「これは寧々ちゃん用なんだよ!」

「しらねえし」


刹那くんはお構いなく、そのままポケットにアメを押し込む。


「しかも食わないのかよ!」

「俺、アメきらいなんだよ」

「はあ~? 意味わかんないし! だったら返せよ」

そんなやりとりに、クスっと笑ってしまう。
< 159 / 383 >

この作品をシェア

pagetop