秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「アホなこと言ってんな」
冷めたように刹那くんが言って、椿くんからアメを奪った。
「あー、それ俺の好きなやつー」
なんと、あっさりピーチを取っちゃったんだ。
「だったらそこに乗せとくなよ」
「これは寧々ちゃん用なんだよ!」
「しらねえし」
刹那くんはお構いなく、そのままポケットにアメを押し込む。
「しかも食わないのかよ!」
「俺、アメきらいなんだよ」
「はあ~? 意味わかんないし! だったら返せよ」
そんなやりとりに、クスっと笑ってしまう。