秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「あなた、ずいぶんエクセレントの男子たちと仲良くなってんじゃない」
息をつく暇もなく、詰め寄ってくる琴宮さん。
周りの女の子たちも、じりじりっと。
「刹那くんや椿くんとしゃべれるのは、あなたがローズだからってこと、わすれないで」
こんな風に囲まれたのは、はじめてで、さーっと血の気が引いていく。
こ、怖い。
おばけよりも、生身の人間のほうが怖いってこと、今体感した。
「……は、はい」
本当だったら、私なんかが気軽に話せるような人じゃないってことはわかってる。
それが調子に乗ってるって思われてるなら仕方ないのかも。
「だいたい、自分がローズの器にふさわしいと思ってるの?」
「……」