秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
入って来たのは、あの白樺くん。
「……えっ?」
どうして白樺くんが?
もしかして、このクラスだったの……!?
白樺くんは、声をかけた担任にチラッと視線を注ぐ。
「きょ、今日は本当に全員出席だな~アハハ……」
担任は、漫画だったら全身の毛が逆立っていそうな顔をしながらから笑いする。
やっぱり今まで全員出席じゃなかったんじゃん!なんて突っ込む人は誰もいない。
なになに、なんなの?
この空気感についていけないのはどうやら私だけのようで。
なにごともなかったように、ホームルームの続きがはじまる。
私はそーっと白樺くんに目をやる。
琉夏くんとはまた違った意味で浮いている風貌の彼は、そのまま机に突っ伏し、結局クラスに来ても授業を聞いている気配はなかった。