秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
刹那くんとはちがい、テンションが高い彼のペースについていけず、しどろもどろになる。
やっぱり男の子は苦手だ。
すると、彼は目を輝かせた。
「へー、キミが噂の編入生か!」
えっ? 噂?
私、噂になってるの?
「すっごい優秀な子が来るって聞いてたから、どんな子が楽しみにしてたんだよ。俺、神代椿。得意なものはスポーツ全般。よろしく。あ、俺のことは椿って呼んで!」
「く、来栖寧々です。よろしくお願いします」
先生たちも含め、今日なんどめかわからない自己紹介をする。
それにしても、ここの人たちはみんな名前で呼び合うのが普通なのかな?
寮生活をしているし、みんなファミリー、みたいな……?
「寧々ちゃん? 名前までかわいいね。キミにぴったりだよ」
「……っ」