秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「選挙活動って言ってもなあ……」
活動をするってことは、ローズで居たいと意思を示すのと同じ。
私にはそれだけの権利があるのかな。
もし、入学当初からこの学校に居たら、ローズになれるなんて思いもしないだろうし、なりたいとも思わなかったはず。
つらつら書かれた文面をぼんやり追って。
最後の一文を見て、「あっ」と声が漏れた。
これはもう、私にローズを降りろと言っているようなもの。
私の負けを決定づけるような文言。
──選挙の応援に、現エクセレントは関わってはいけない……。