秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
私じゃ全部食べきれないし、消費してくれるだけで嬉しい。
頭を下げながら差し出せば。
「俺も」
刹那くんも横から手を伸ばしてくれた。
「ほんとうまい! こんなにうまいものが目の前にぶら下がってんのに通り過ぎてくなんて、どんだけみんな損してんだよ」
口の周りにクリームをつけてる椿くんを見て、昨日のことを思い出す。
私の口についたクリームを舐めとった刹那くんを……。
「えっなに?」
見すぎちゃってたみたい。
椿くんから突っ込まれて、慌てた。
「うっ、ううん、なんでもないっ……」
だって、刹那くんの目が意味深に笑ってるから。
昨日のことを私が思い出したって、バレバレだよね。
「クリームがついてんだよ」
刹那くんが指摘すれば、
「マジで?」