秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

今気づいた椿くん。舌を伸ばしてクリームを取ろうとするけど、うまく取れないみたい。


「どこ? 分かんねえ」

「ここだよここ」


笑いながら自分の口を指して説明する刹那くんは、当然だけど椿くんのクリームを舐めとるなんことはしない。

だからこそ、私にした行為が特別のように思えて、胸の高鳴りが激しくなる。


今、きっと刹那くんと私は同じことを考えてる。

目を細めて、真っ赤になってる私を見ながら何を考えてるの?

そう思ったら、体の熱はどんどん上昇していく。

刹那くんてば……絶対に策士だ。


「あ、なにこれ」


そんな空気に終止符を打ってくれた椿くんの声。

なにかに気づき、手にした紙を広げる。
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