秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
LOVE♡4
実は天才?
次の日も、めげずにお菓子を作った。
しっとりと焼き上げたマドレーヌ。レモンを少し利かせた、私のなかでは自信作。
ひとつでも、受け取ってもらえますように……!
今日は少し早め、2時間目が終わったあとの15分休みに学生ホールにやって来た。
昼休みよりも、人の数は少ないと思ったのに。
そんな期待はあっけなく裏切られる。
「うそ、なんでこんなに?」
昨日のお昼よりも人がいるんだけど、なにごと!?
この様子じゃ、琴宮さんたちもいるんじゃ……と警戒する。
でも、なんとなく様子がちがう。
やって来た人たちは、あるところに真っ先に向かうんだ。
生徒ホールの一角に掲げられた大きな掲示板。
ここには大きな掲示板があるんだけど、みんなはそれを見にやってきているようだった。
なにか重要なお知らせでも……?
カゴを抱えながら様子を見ていると。