秘密の溺愛ルーム～モテ男子からの奪い合いがとまらない～

エクセレントメンバーの手を借りれるのはここまで。

学校に行ったら、ひとりで頑張らないといけない。

少しでも顔と名前を知ってもらうために、最近は学生ホールだけじゃなくて、教室のあるフロアを歩いたりもしている。それも、休み時間ごとに。

待ってるだけじゃなくて、自分から知ってもらうために飛びこんでいったんだ。


「来栖寧々です。よろしくお願いします」


まだまだ白い目で見られることも多いけど、ここまで知名度もないと開き直れるから不思議。

ここへ編入する前の自分からは考えられないくらい、度胸もついたんじゃないかな。

それも、陰で応援してくれる刹那くんと椿くんの存在があるから。


「琴宮妃花をよろしくお願いします」


１年生のフロアを歩いていると、私の正面から琴宮さん陣営がやって来た。