秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「おっはよー」
今日も一番に、朝から元気な椿くんがやって来た。
「おはよ、寧々」
続いて、神々しいオーラをまとった刹那くん。
いつもみたいに、私の頭に手を乗せて優しく微笑んでくれる。
「おはよ、琉夏」
声をかけた椿くんに、眠そうに片手だけ挙げて席に着く琉夏くんもいつもの光景。
もう見慣れたそのすべてが、今日で最後かもしれないなあ、なんて。
「あの」
いただきますをする前に、私からみんなに声をかけた。
私が声をかけると、一斉にみんなの視線が集まる。
ふぅ。
大きく呼吸して、ひとりひとりの顔をゆっくり見つめる。
「皆さん、今日までお世話になりました」
やだ。もう涙が出てきちゃいそう。
声が震えた私に、ため息とともに呆れ声を吐き出す刹那くん。
「なんだよそれ」
「だって……」