秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
選挙は5時間目。
ゾロゾロゾロ……。
選挙権は今日出席している全校生徒に与えられていて、全員が選挙会場である講堂へ向かう。
私も緊張がマックスの状態で講堂へ。
緊張で口の中の水分が全部持っていかれちゃって、お昼ご飯はまったくのどを通らなかった。
私の席は……壇上らしい。
エクセレントの3人と、候補者のふたりの席は壇上に用意されていて、不穏な視線を感じると思ったら、琴宮さんがばっちばちにこちらを見て睨んでいた。
「ふんっ」
ひええ……。
私のことなんてライバル視すらしていなかったはずなのに、最近はすごく対抗意識を感じる。
そんなことしなくても、琴宮さんには及ばないのに……。
彼女には信者って言葉がぴったりなくらい、根強い支持者が沢山いるんだから。