秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
……そっかあ。みんな知ってたんだ。
確かに、テストの順位が2位という時点で気づくべきだったのかも。
「ていうか、あいつ学園長の息子だもん」
は、い……?
今、とんでもないワードが聞こえた気がするんだけど……。
「白樺凰我って名前の中に、白凰学園の名が入っちゃってるもんな。誰も逆らえないって。それでエクセレントなんて、もうアイツには怖いもんナシだろ」
「もとからだろ」
揶揄するように突っ込む琉夏くんも、当然のように言う。
「寧々ちゃん、すごい顔してるよ」
「知らなかった……」
放心状態の私を見て、椿くんがクククッと笑う。
「まあ、息子ってのもあるだろうけど、学力では誰も文句いえねえからな」
確かに刹那くんのいうこともわかる。
あれだけ授業をさぼっているのに、学年2位をたたき出しちゃうのは、もともとの頭の造りが違うとしか言いようがない。