秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「お土産何がいい? なんでもいーよー」
「そんな、お土産なんて気を使わないでいいって!」
「気を使ってるのは寧々ちゃんでしょ。お土産くらい買ってくるって。バッグ? コスメ?」
てっきり、チョコやクッキーの話だと思ったら、まさかそんなチョイスをされるとは。
やっぱり椿くんはお金持ちのおぼっちゃまだ……。
やっぱりここはすごい人の集まりなんだなあと思っていると、椿くんがふいに真面目な顔になって、
「ところで、寧々ちゃんは誰を選ぶの?」
「え?」
「思ったより早く、争奪戦が始まっちゃって困ったよ。俺完全に出遅れてるよねー?」
「えっとぉ……」
そんなこと聞かれても、なんて答えていいのかわかんない。