秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

蘭子さんに案内されたダイニングキッチンはすごく広かった。

みんなでご飯を食べるテーブルは円卓で、フレンチレストランみたいに白いクロスがかけられている。


「あの……どの部屋もこんなに素敵な造りなんですか?」


あまりの仕様の豪華さに、疑問がわく。


「んー、まあ、それはそのうち分かるわ」


さっきから、言葉の端々になんとなく違和感を覚えるんだけど……。

自分から突っ込むこともできずに、部屋の説明をしてくれる蘭子さんについていく。


「寧々ちゃんの部屋はここよ」


ひとつのドアを開けられてまたびっくり。

二段ベッドはどこ?

しかも部屋はとても広く、ベッドや机など、必要なものはすべてそろっていた。

けれど、どう見てもひとり分。
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