秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
お昼ご飯を食べようということになり、少し歩いていると。
「ここ、うまいって椿が言ってて、来てみたかったんだよ」
刹那くんが足を止めたのは、ハワイアンな感じのお店。
ガラス張りの壁から見える店内は、女性客でにぎわっている。
「わあ、ステキなお店」
一度来てみたかったお店に私を誘ってくれるとか、すごくうれしい。
それに、私は優柔不断だから、スパッと決めてくれるところにすごく男らしさを感じて頼もしいなあって思う。
お店に中にはいると、10分くらい待ったのち、ふたり席へ案内された。
……だけど。
席へ向かう時から感じる周りの視線。
刹那くんが歩くごとに振り返る女の人・人・人。
校内であれだけ人気者の彼が外へ出たらどうなるか、想像するのはたやすいのに、想像してなかった私が悪いんだけど。