秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
いよいよおかしい。
いくらこの学園がすごくたって、ひとりひとりこんなに素敵な部屋が用意される?
「何かあったらいつでも連絡してね。この部屋の電話の5番を押せば私の携帯につながるから、じゃあ、疲れたでしょ。私はこれでっ」
そんな疑問をぶつける暇もなく、蘭子さんは口早にそう言うと、部屋を出て行ってしまった。
あ……行っちゃった。
ほんとうにここ、私の部屋でいいのかな。
部屋の真ん中には、家から送った段ボール2箱もちゃんと届いていたから間違いはなさそう。
最上階だからか、日当たりもよくとても暖かい。
窓からは敷地内が一望出来て眺めもバツグン。
学園に入ったときに驚いたあの噴水もよく見える。