秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
やがて日もどっぷりくれて、駅ビルの中のパスタ屋さんで夕食をとって。
「そろそろ……帰る?」
名残り惜しいけど、刹那くんはこれから自宅に帰らなきゃいけないんだし。
そして、明日にはまたここに戻ってくるから、忙しいもんね。
引き止めちゃいけないと思って、私からそう言ったんだけど。
「俺も寧々と一緒に寮に帰るよ」
なんて言うからびっくりした。
「だって、帰宅は明日の予定じゃ……」
「初めからそのつもりで来たし」
近くのコインロッカーを開ければ、帰省した時に刹那くんが持っていたバッグが出てきた。
うわ! ほんとに帰ってくるつもりで荷物を持ってきたんだ。
「えっと……明日じゃなくて、大丈夫?」