秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

……せっかく楽しくなると思ったサマーキャンプだったのに、こんな形で終わっちゃうなんて。

さらに気持ちが沈んだ私に、刹那くんの声。


「俺もここに泊まるから」

「えっ? 刹那くんも!?」


見ると、部屋の隅に用意されていた簡易ベッドに上がっているところで。

なにをしてるの?って、一瞬頭が真っ白になる。


「寧々が心配で、ひとりで置いとけない」

「そ、そんなのダメだよ! 今はサマーキャンプ中なのに」

「てか、もうそういう手配になってるから変更不可。他に付き添いはいないから」

「うそっ……」


どうやら、刹那くんは自分が付き添うと申し出てくれたみたい。

エクセレントトップ直々の申し出を先生が断るわけもなく、先生は刹那くんに任せて宿舎に帰ったのだとか。

もちろん、先生より刹那くんが一緒にいてくれたほうが、私はうれしいけど。
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