秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

──絶対に嫌われた。

私だって、今までさんざん思わせぶりな態度をとってたはず。

なのに……。

刹那くんだって信じられなかったと思う。

だけど、私は自信がない。だから、これでよかったんだよね?



それ以降、刹那くんは私を避けているようだった。

全員が集まる食事の時間も、なんとなく重い空気が漂って。

椿くんたちも、空気の変化に気づいているようだったけど、あえて何も言ってこなくて。

まるで、息が詰まるような空間。

……自分がそうしたくせに、楽しかったあの頃に戻りたいと思う私は、ワガママだ──
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