秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
数日後。学校から帰ってきて。
リビングのソファに座ってぼーっとしていたら、目の前ににょきっと顔が現れた。
「なんだよ、たましい抜けたみたいな顔して」
「わっ、びっくりした……」
琉夏くんに近寄られると、ちょっと警戒しちゃう。
また、モデルのお誘い……?
ジリジリと距離を取ると、
「俺ってそんなに嫌われてんの? 地味に傷つく」
「あっ、ごめんっ……」
「うーわ。謝られるとか傷口に塩ぬられた気分」
「……」
ううっ。
私はどうすれば正解だった?
琉夏くんのことは決して嫌いじゃないけど、やっぱり警戒しちゃうよね。
「これ、やるよ」
渡されたのは1枚の画用紙。
描かれているのは……私……?