秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
……琴宮さんは、刹那くんが好きなのかな。
あれだけ可愛いんだもん、お似合いだ。
そう思ったら、なんだか胸がモヤモヤした。
「ルカくーん」
刹那くんにばかり気を取られていたけれど。
別の女の子が赤髪の彼を呼ぶと、わずかに口角をあげながら近寄っていくその姿を目で追う。
シャツのボタンを二つ外し、ネクタイをゆるくしめて着崩した制服は、決してだらしないわけではなく、むしろ彼にはとてもよく似合っていて。
ルカ……と呼ばれていた彼の名前をプリントで探す。
ルカって名前はえーっと……小鳥遊琉夏くんか。
女の子のリボンに触れたりして、ボディータッチが軽い。
浮かべる笑顔も爽やか……とはちょっと違って、なんだか裏がありそうで。