秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

ざわざわざわ。


「えー、なんで?」

「どういうこと?」

「こんなの初めてじゃない?」


そんな言葉にまた講堂内がざわつく。横の子と顔を見合わせながら驚きに目を見張ったり、首をかしげている人もいる。

そんななか、私はさっきから一人でおいてかれてる。


「この3名に、白凰学園の模範生としてエクセレントの称号を与える」


理事長が声高らかに宣言すると、この講堂が揺れるんじゃないかと思うほどの拍手が沸き起こった。

私も慌てて拍手した。

どうやら、すごい称号みたい……。


「次に総合第2位として、今年もローズがひとり選ばれます」


とたんに、水を打ったように静かになる講堂。

緊張感が伝わり、私までドキドキしてきた。
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