秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

ちょっと、意味が分からないんだけど!

とりあえず、胃の中のものが逆流しそうになりながら、たどたどしく壇上まで向かう。

壇上に登ったとき、一瞬刹那くんと目が合った。

……私のほうからすぐにそらしちゃったけど。


「今年度は、ローズ1名を含むエクセレント4名体制となります」


足はがくがく、手はぶるぶる。

ライトがまぶして、座っている生徒たちの顔はよく見えなかったのが救い。


「続いて、前年度のエクセレントより、ネクタイの交換儀式を行います」


どんどん事は進み、私は置いて行かれるだけ。

壇上でキョロキョロ挙動不審な動きをしているのは私だけ。

私の前にはとってもきれいな女の先輩が立ち、銀色のリボンを渡してきた。
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