秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
「うそーーー!」
「そうだったのー?」
わあっと盛り上がる教室。
ひぃぃーーーーー。
そんなことまで言っちゃうの……!
琴宮さんはなにも言わないけど、下唇をかみしめながら私に注ぐ視線がこわい。
蘭子さんは、一緒に住んでみて問題があったら女子寮に行けると言っていたけど、今の話じゃそんなことできなそう。
私、蘭子さんに騙された……?
「来栖さんはローズになるのを了承したってこと?」
えっとお、それは……。
了承もなにも、私はなにも聞かされてないし、寝耳に水。
第一、これ、断れるものなの?
なんて答えればいいのか、椿くんに視線をおくったとき、
「彼女は昨日この学園に来たばっかりなんだ、そんなに集中砲火を浴びせるなよ」
助けてくれたのは、刹那くん。
しかも、私の肩に手をまわしながら。